信州大学医学部 耳鼻咽喉科学教室

内耳にやさしい人工内耳- 専門外来 -

当科ではすべての人工内耳手術で
「内耳にやさしい」低侵襲な人工内耳手術を取り入れております。

特に残存聴力のある場合は“人工内耳電極挿入中”に
リアルタイムでモニタリングを行い、聴力の保存につなげています。

従来は内耳に電極を挿入することにより、もともとの内耳機能は失われていますと考えられていましたが、侵襲の少ない手術を行うことによって内耳の機能や構造をそのままに残せることが明らかになってきました。

特に幼少児の場合、その先70〜80年使用することを考えると聴神経の保護には特に気を遣わなければなりません。さらに将来的により高機能のインプラントへの交換の可能性、あるいは今後開発される遺伝子治療、再生医療といった新たな治療法の適応になる可能性を視野に入れ、内耳の構造や機能を正常なまま残しておく手術を行うことが重要です。また、内耳に対する侵襲の少ない手術は、聴覚ばかりでなく平衡機能も正常なまま保存出来ることが明らかになってきています。

信州大学ではそのような理由からすべての人工内耳手術の際に「内耳にやさしい」人工内耳手術を取り入れています。

人工内耳挿入中の術中モニタリング

残存聴力がある場合の人工内耳手術において、人工内耳電極挿入中に内耳の構造に対する影響をリアルタイムでモニタリングする手法が求められていました。当科では実際に人工内耳電極を挿入する際に内耳の機能をモニタリングすることによって、聴力の保存に結びつけています。

得られた反応をリアルタイムで確認しながら、ゆっくり人工内耳電極の挿入をすすめます。
挿入が完了した後も再度確認し、影響がないことを確認しております。